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TripHuggers Yokohamaって?
「TripHuggers Yokohama」は「させられる旅行、する旅行」をコンセプトに開発されたWebサービス「TripHugger」の横浜ユーザーコミュニティです。このユーザーコミュニティーでは隔月で集まりを開催し、ゲストとイベント参加者で次の季節の旅行計画を立てます。
毎回、地域ごと季節ごとに主題を設定し、旅行計画という形へ編集することで、その地域について再考します。今回の「TripHuggers Yokohama Tour #1」はその集まりの第1回「TripHuggers Yokohama #1」から生まれたツアー企画です。
関内外OPEN!7って?
芸術の秋、子どもから大人まで、みんなで楽しむ街の文化祭
今年で7回目を迎える人気企画、「関内外OPEN!7」を開催します。
横浜はアートを通した街づくり「文化芸術創造都市・横浜」を推進しています。公益財団法人横浜市芸術文化振興財団は、アーツコミッション・ヨコハマ事業の一環として、都心臨海部の空き物件にアーティストやクリエーターを誘致し、地域に活力を与えるプロジェクトを展開してきました。
『関内外OPEN!』は、この地で活動する建築家やデザイナー、アーティストたちが、自らの「ものづくり」の創作現場(仕事場)であるスタジオに皆様をお招きします。そして、そこで、創作について語りあったり、ワークショップで一緒にものづくりをする参加型の体験イベントです。
先の「TripHuggers Yokohama #1」でゲストスピーカーとして盛り上げてくださった杉崎栄介さんが所属される「アーツコミッション・ヨコハマ」が主催の街の文化祭です。
同じく「TripHuggers Yokohama #1」にご参加くださった「アイボリィアーキテクチュア」の永田賢一郎さん、原崎寛明さんが事務所を構える「旧劇場」の皆さんもスタジオを公開しています。今回は「TripHugger」として、この「関内外OPEN!7」と機会を合わせて「TripHuggers Yokohama」から得た着想をもとに散策ツアーを企画します。
TripHuggers Yokohama Tour#1
コンセプト
横浜に住み、横浜で働き、横浜で暮らすということ。
キーワード
創造都市横浜、ソーシャルビジネス
ライブルート
ルート詳細
ルートの全容はこちらです。「みなとみらい21」や「赤レンガ倉庫」などに代表される都心部とはまた異なる横浜を体験いただくものです。
集合は日本大通り駅です。そこから、神奈川県庁を横に見ながら日本大通りを抜けて、大桟橋まで歩いて行きましょう。大桟橋からは横浜の都心部が一望でき、とても気持ちが良いです。
大桟橋から、象の鼻テラスのあたりまで歩いて、関内フューチャーセンターの2Fで昼食をいただきます。ここにはこのツアーでも回る「旧劇場」の「アイボリィアーキテクチュア」の二人が設計を担当した「TENTO」があります。神奈川の水源を守るKAWAKITAの間伐材で作られたコワーキングスペースです。昼食の後はバスで移動します。
TENTO@mass×mass 関内フューチャーセンター
オープンして4年目のmass×mass。社会的課題をビジネスの手法で解決する起業家たちが集うコワーキング・スペース/シェアオフィスとして、これまでに多くの方々にご利用/ご活用いただいてきました。mass×mass自身も、まちづくりや社会の課題解決にいろいろな形で関わり、さまざまなプロジェクトを生み出しながら日々成長を続けています。
『“横浜で働くこと = 横浜の水源を守ること” それが繋がったら素敵じゃない?』 そんな言葉から始まった、本プロジェクト。間伐材を使うことで、森に光を入れ健康な森を維持し、大切な水源の森を維持することに貢献したい。本プロジェクトは“働く”職場であるオフィスに間伐材を活用することで、私たちの暮らす横浜の水源を守るプロジェクトです。
バスで黄金町まで向かいます。この黄金町では「黄金町バザール」というイベントが11月3日まで開催されていました。毎年秋に一度行われるもので、黄金町に住むアーティストが自身の展示品を公開します。このツアーでは、この期間終了後ですが特別に「アイボリィアーキテクチュア」の二人の展示「まちと応答する長屋」を開放していただき、内覧します。そして内覧を見た後は「旧劇場」のスタジオツアーに参加して、設計者の二人へ話を聞いてゆきます。
まちと応答する長屋@黄金町バザール2015
近所のアーティストと何気ない会話を交わすこと、歩きながらその制作の様子が見られること、日々出来上がっていく作品が毎日通る道からうかがえること、季節ごとに作品が移り変わっていくこと、そういった動きのある風景ができることがまちに期待されていることではないでしょうか。
そのための建物のありかたとは、入居する人たちの籠もれる環境を整えるのではなく、町の中にその存在を積極的に主張し、それに応答する形で制作、生活がなされていく環境をつくることであると考えます。
旧劇場
元劇場をセルフリノベし活動する若き7組のクリエイターと出会う。
アーティストやカメラマン、大工や建築家にライターと多様な職種の集まる旧劇場を、スタジオメンバーと一緒にまわるツアー。
元「黄金劇場」時代の建物の痕跡、セルフリノベーションしたときの話、今のスタジオメンバーの仕事までをご案内致します。
当日ご来場いただいた方には、その記念として、メンバー特製のアイテムをお配りします!
「旧劇場」の近くには「シネマ ジャック&ベティ」という町の映画館があります。関内外OPEN!7期間中には特別にその映写室が公開されます。これもとても貴重な機会なので立ち寄って、話を伺ってゆきます。そしてツアーの最後は「Cafe&DiningSAKAE」で軽食を取りながら、今回のツアーの振り返りを皆さんとしたいと思います。
シネマ ジャック&ベティ
横浜屈指のミニシアターの内部を探検!映画好きの方必見です。
横浜のミニシアターのシネマ・ジャック&ベティを見学、上映作品や劇場の取り組みなどをご説明した後、映写室をご案内いたします。
Cafe&DiningSAKAE
大きなテーブルが一枚だけのレストランで愉しむデザインされた食事
デザイン×食をテーマにしたレストランならではの企画。地産地消の味はもちろん、数多くのアート系レセプションやお洒落な結婚式などを彩ってきたケータリングのデザインの技も同時に楽しむ。正にこの場、この空間でしか体験できないスペシャルイベント。
さわやかなシェフとの会話もきっと素晴らしいスパイスとなるでしょう!
最後に:今回のツアー企画に寄せて
今回のツアーを企画させていただきましたわたくし染谷は、横浜の都心部を含む関内外に住み、働き、暮らし始めてまだ半年と経たない横浜の初心者です。住み始めたきっかけは、mass×mass 関内フューチャーセンターで受講した「ソーシャルビジネススタートアップ講座」でした。東京・文京区に生まれて、埼玉・朝霞で育ち、大学生を東京・武蔵野市、社会人の多くを東京・大井町で過ごしました。自分のこれからの生きかた・働きかたを考えるときに、新たに多くのヒントと出会いをくれたのがこの講座でした。
講座と、その前後を通して広がったネットワークの中で、横浜という町がどのようにしてできてきて、今どのようなことを考えているのかを知り、また自分としてはこのような大きな町の中でどのように暮らしていくのかを考えることになりました。今回のツアーの中に組み込んだポイントは、その中でも特に印象深いものの多くです。「ソーシャルビジネス(社会的企業)」という、大きな企業や仕組みでは手に届きにくい部分を継続的なビジネスにしていく考え方にわたしは強く惹かれました。またそれは、町がどのようなものであろうとするか、ということと切り離しては成り立たない事業であることを知りました。
今なにか「まちづくり」や「地域で暮らすこと」について興味のある方々には、きっとこの横浜という、都心も過疎も含んだ一大都市の姿を体験いただけるツアーになると思います。ツアーに参加される皆さまのなにかヒントになり、またわたしも横浜で暮らしていくことを伝える一端を担えれば幸いです。ご参加をお待ち申し上げております。
トリップハッガージャパン株式会社 代表
染谷 梓郎